何度めかの再開宣言


このところ、仕事が立て込んでいて、すっかり開店休業状態となっていた。前回が2月3日であるから、約2ヶ月。忙しいからというのは、理由にならないのは百も承知だ。あの超多忙の茂木健一郎氏は、「紙一枚はいるすき間もない」くらいの日々でも毎日欠かすことなくブログを書き続けているではないか。それに比べたら、ぼくなんてすき間だらけのスケジュールに違いない。Kyushu Okinawa 7 の仲間・大学インサイトtamtam通信の田村さんだって、「大名塾」を始めたうえに、毎日酒をのみながら(笑)、ほぼ毎日書き連ねている。そのちがいは何か? それはもう明らか ─ 。天才と凡人の差です。それに加え、生活リズムというのはいったん崩れると、なかなかもとには戻れないという、「凡人の法則」というのがあります(笑)。
しかし、思い立ったように、わがブログを開き、おそるおそるアクセスレポートを見てみると、休業なのになんと一日平均30人の方々がアクセスして下さっているではないか。えっ、どうして? おそろしや、そして、ありがたや。そのなかの一人、中学一年生の古川詩織さんからは今日、「こんにちわ!! 私はこのめちゃんと同じく元6−2の古川詩織ですッ。このめちゃんのコメントの中には古田で出てきてたカナ? このめちゃんの書いた文を見ると、あの時のなつかしい私たちをしみじみ感じました! 今でも叉6−2のメンバーで独話がしたくてたまりません!!!!!!!!!!」というコメントが書き込まれているではないか。このところ会う人からもよく、「ブログ、読んでますよぉ〜(なのに・・・・という言外の響きあり)」とか「カキとクリは元気ですか(私のブログの人気者です)」、あげくのはては「お休み続きのブログを見ると、とてもお忙しそうですね(プレッシャー!)」なんていうご意見まで頂いたりして。そこで、何度目かの再開宣言を思い立ったしだいです。
どうぞ、また、よろしくお願いします。といっても、相変わらず、糸井重里さんの「ほぼ毎日新聞」のツメの垢でも煎じてのむ必要があるくらいいの、気ままで「頑張らないブログ」です。
さてさて、きょうは、朝方から、ご近所の造形作家・タケナカヒロヒコ家のミカちゃんと息子の菩提(ぼだい)が、北海道から4月ぶりにもどってきて、「おひさしぶり」と顔を出してくれた。つかまり立ちで言葉をしゃべりだす直前の赤ん坊をみながら、この頃の人間の子は最高に面白い!
ミカ&菩提を見送り、庭を巡るとスミレやパンジーがとても美しい。一年でもっとも生命が輝く季節だ。お地蔵さんや木喰(もくじき)仏たちも、花に囲まれ、とても嬉しそうだ。


そして、しばらく庭でくつろぐカキとクリを相手に犬遊び。とりわけ、悪さ坊のカキが仰向けになり、甲羅干しならぬ腹干しする様が、おかしいことこの上ない。クリの最近の愛称は「ドラえもん」だ。臆病もんのカキも、日差しのなかでまどろんでいた。大概の人間は「犬の幸せ」に及ばないよなぁ、とおもわず独り言をつぶやく。


昼は、芥屋のご婦人グループ「キャロット」が芥屋物産直売所で経営する「大門」で食事。最近、週末は毎度お世話になっている。野菜、魚、卵など、ほぼすべての食材が半径1キロ以内でとれている究極の地産地消レストラン。自分とこでとれた食材を調理し、自分とこで料理したものも持ち寄り、週末レストランと相成る。お客は、芥屋大門の観光客だけでなく、地元民も多い。きょうも、いつもどおり、大門神社の神主さんがカウンターで焼酎を飲んでおられた。当方は定食を注文。6品にご飯・味噌汁、デザートの伊予柑(少々)がついて450円也。


お昼をすませ、ご近所Nさんのお宅の新築工事現場を拝見。我が家と同じ棟梁の手になる、昔ながらの工法だ。ぶっ太い柱と、わら入りの土壁が美しい。いまどきこんな新築現場は、まずお目にかかれない。


工事現場を後にして、2週間ぶりに「水」を汲みに船越へ。北伊醤油という醤油屋さんが、製造用に使っている地下水を無料提供されているものだ。まろやかな味で、一度使い始めるとやめられない。汲み場の横には祈願所があって、地元のおばあさんが、椅子にすわって拝む姿によくでくわす。


水汲み場のすぐそば、「船越竜王様:万葉の里公園」で桜祭りをやっているというので、ちょいと帰りに立ち寄った。桜祭りだといのに、桜のほうな一分咲き程度であったが、これがとても素朴でなかなかいい感じだった。「春の海」の演奏、万葉・二首の朗詠、合唱、芥屋音頭、ダンスと、1時間半あまりの間に盛りだくさんの演し物があり、ホームのご老人たちと一緒にのんびりとした気分となった。


とまぁ、こんな感じで、ひさしぶりにゆっくりとした土曜日となった。改めて、田舎暮らしのリズムを忘れていたことに気づき、「自分のリズム」を意識することの大切さを思ったことだった。