2007-01-01から1年間の記事一覧

落ち葉をひろいつつ

今年の「芥屋らくかい堂」、振り返ってみると、最大の「事件」はやはりマンション計画騒動である。「承天寺の怒り」の第1回目(4月26日)の書き込みに、<「事件」は突然もたらされ、日々の連続した世界に裂け目を入れる。今回立ち会うこととなった事件は、…

承天寺の怒り(18)資料編その2─ 関係者への「ご挨拶」

年の瀬押し詰まるなか、承天寺隣接地・東宝マンション建設計画問題の経過報告と御礼ということで、会社・市との協議をすすめてきた地元世話人会の名前で次の「ご挨拶」が地元関係各位に配布された。「計画凍結・白紙撤回」が最も相応しい対応であることと、…

過激で素敵なアーティスト・八谷和彦

九州大学芸術工学部の公開講座「アート・オープン・カフェ」で、メディアアーティスト・八谷和彦さんの話を聞いた。タイトルは「遊ぶ機械」。会場はイムズ。八谷さんは九州芸術工科大学の卒業生で41歳、メールソフト「ポストペット(Post Pet)」の開発者とし…

米づくしの贈り物、玖珠より来る

春夏秋冬にいただいている玖珠からの贈り物が届いた。今回は、お米のうまさ極まれりという玖珠米“ひとめぼれ”(今年も特A米の選ばれたそうだ)と、玖珠の酒蔵でじっくりと長期低温発酵させてつくられた大吟醸「玄龜」(げんき)である。「酒は常温でお召し…

「感性」を考えるリベラルアーツ講座を始めました

大学でリベラルアーツ講座「感性−もうひとつの知をさぐる」というのをスタートさせた。12月〜1月の集中講義だ。 「感性」を軸に、一人一人が多様性をもって生きるためのワザや構えを、領域や専門にしばられない生きた学問=リベラルアーツ(自由技芸)として…

菜の花 1万8千株を植える

ビオトープの向こうが菜の花畑 このブログででも案内した芥屋地域づくり「菜の花プロジェクト」がスタートした。まずは苗植えである。町内外から40名近くが参加した。同僚の加藤君とその家族(奥さんと凜ちゃん、澪ちゃん)も、週末家族行事にもってこいと急…

承天寺の怒り(17)資料編 ─ 一応の区切りとして

この連載「承天寺の怒り」も回を重ねること17回。われながらよく書いてきたと思う。しかし、ここでしばらくは小休止と願いたい(もちろん、会社側の出方によっては再登板ありだ)。小休止にあたり、資料を2点掲載しておこう。最初は、11月12日の第4回意見交…

承天寺の怒り(16)一旦お開きにて候

久しぶりに承天寺へ。同僚・加藤君も初めて参禅した也。それに加え、いつものメンバーもほぼ全員そろい、全10名の「気」が満ちあふれる坐禅会となった。お茶会の後、上方の案内で、洗心庭の紅葉を鑑賞した。座敷「提無室」からガラス戸越しにみる紅葉の美し…

野菜から・料理から学ぶ

日本を代表する自家採種 野菜農家・岩崎政利さんと日本人唯一のイタリア「スローフードアワード」受賞者である武富勝彦さんのデュエット講座のお誘いを、『手の間』の田中智子さんからいただいたので出かけた。武富さんには、12月10日から始める「リベラルア…

菜の花プロジェクトの会員を募集中です

芥屋地域づくりの会で「菜の花プロジェクト」をスタートさせることになりました。季節ごとに楽しいイベントを重ねていって、最後は菜種油(4合ビン)がもらえるという趣向です。もちろん、僕も参加します。上の「健康ウォーク」体験とあわせて、参加されたら…

はじめての「建康ウォーク@芥屋」開催

きょうは勤労感謝の日。戦前の新嘗祭が日付をそのままにして、1948年から「勤労感謝の日」と変わったというものだ。天皇が五穀の新穀を供えて神を祭るという古式ゆかしき稲作儀礼が、いつの間にか「勤労感謝の日」という意味不明の祭日として粉飾され、「あ…

「峰大中年」の旅

バスを仕立て、昨日・今日と1泊2日で黒川温泉に地元(芥屋区峰組)の男ども10名ででかけた。「峰大中年様」のご一行である。福身さん、富記さん、善久さん、勝美さん、久巳さん、哲夫さん、善正さん、千年さん、政宏さん、そして私である(芥屋では同姓が多…

まち屋トーク「まちと福祉」の案内

冷泉荘のトラベルフロントから「まち屋」のお誘いがありましたので案内します。 次回のゲストは、僕が理事をつとめる「NPO法人まる」の代表理事・樋口龍二で、テーマは「福祉とまち」。興味のあるかたはぜひご参加下さい。冷泉荘は、このブログでにも何度…

志摩町の合併問題に違和感は募るばかり

糸島1市2町合併に関する住民説明会が19時から芥屋区公民館であり参加した。10月12日からスタートし、これまで20カ所で開催され、芥屋が最後の住民説明会だそうだ。70名前後が参加されていただろうか。説明会の中身は別にして、これだけこまめに町の執行部が…

博多織にさわやかな新風

承天寺において9日〜11日の日程で開催されている105回博多織求評会に出かけた。毎年この時期、博多織工業組合の主催で行われる、博多織新作の発表会である。着物の愛好家はもちろんのこと、業界関係者、デパートのバイヤーなどが訪れ、一般参加者も展示場と…

承天寺の怒り(15)マンション騒動 終結せり!

友人で建築家の水野宏さんから「事業採算の見通しがつかなくなったのでマンション建設計画を中止するとの連絡が、東宝住宅から福岡市にあったそうです」と電話があった。「やったぁ!」 ただちに、神保至雲住職にお祝いの電話。電波の向こう側に上方の嬉しそ…

唐津で味わった贅沢な時間

雑誌『手の間』でその活動を知り、先日、編集長である田中智子さんとお酒をご一緒させていただいた武富勝彦さん(農業者、スローフード・アワード受賞者)のお誘いを受け、カミさんともに「唐津くんち」に初めてでかけた。武富さんが、「くんちのなかで蕎麦…

清水眞砂子さんの「無言」へのこだわり

味わいながら聴く深い語りには、そうめったに出会えない。でもいったん出会うと、人はしばらくその余韻に酔いしれることができる。先日(10月29日)の子ども学連続講座での清水眞砂子さんの講演は、さまにそんな語りであった。 児童文学者として『子どもの本…

KOKOPELLIオープン

KOKOPELLIブログより 芥屋に新しいお店がオープンした。Curry&Cafe のお店「KOKOPELI」だ。清掃ポイントとなっている荒磯海岸に隣接する、海が見え、夕日がきれいな絶好の場所である。昨年夏の着工以来、どんなお店ができるのだろうとずーっと気になっていた…

サグラダ・ファミリアの外尾悦郎さんに出会う

サグラダ・ファミリア大聖堂(バルセロナ)の主任彫刻家として活躍されている外尾悦郎さんを、九州大学(ユーザーサイエンス機構)の客員教授としてお迎えすることとなり、14・15・16日の3日間おつきあいさせていただいた。ウェルカムパーティ、大学内での意…

茂木健一郎・食卓の生教育・灯明献上道中

きょうは終日、着物で過ごした。しかし、着物で過ごしたといっても、かんじんの着付けはまだ一人ではできない、情けないことにカミさんに任せるがままである。義理の母の着物2着を息子用に仕立て直したものをきて、まずは九州大学仏教青年会主催の「慈のここ…

朝夕で表情を変える禅寺の妙

恐らく一年中で一番気持ちのいい季節だ。きょうは承天寺に参禅するため、5時50分に家を出て、透き通るような空気を感じ取りながら、クルマを東方向に走らせていった。すると真正面に朝日を仰ぐかたちとなって、思わず手を合わせて合掌したくなった(笑)。こ…

ひさびさに茂木健一郎さん来福

九州大学仏教青年会 百周年記念行事で「百年祭 慈のこころ、百年」と題し、講演会(茂木健一郎「脳と生命」)、九大フィル演奏、パネルトーク、懇親会が開かれます。実践プログラム「KIZUKI」の受講生だった「大ちゃん」が実行委員として準備に飛び回ってい…

映画『三池』はまるで絵巻物のようだった

古賀徹さん・山内泰さんが中心となってやっている九州大学芸術工学部「アート・オープン・カフェ」に参加、ドキュメンタリー映画『三池 ─ 終わらない炭鉱(やま)の物語』を観た。以前から観たいと思いながら、機会を逸していた映画だ。 *アート・オープン…

天寺の怒り(14)「聖と俗」をわきまえる礼儀作法が町には必要

(このところ、従姉妹の突然の死があったり、仕事の山が重なったりで、ブログに向かう気力がなくなっていた。けれども、なんとか平常ペースに戻りつつあるので、記録としてしっかり残しておきたい出来事を振り返りとして書き留めておこう) この日の18:30よ…

承天寺の怒り(13)世俗の法を超える見識があれば

承天寺、その後である。さる6月27日に、東宝住宅福岡支店から「現計画にこだわることなく、地域に貢献する形で計画を見直す」と市都市景観室に話があった。しかし、山笠シーズンとなったこともあって、本格協議は山笠が終わってということで、しばし小休止状…

一泊二日イベントとなった観月の宴

昨日は、芥屋地域づくりの懇親会(バーベキュー・パーティ)が、観月会という趣向で開催された。18時スタート。我が家が会場となった(かんじんの月はというと、ほとんど見えず仕舞いであった)。 スタートに先立って、海岸清掃仲間の高山さんが食材やビール…

子どものQOLを高めるための新しい学問に向けて

「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」という仕事を医療の現場において広げていこうという取り組みが、日本においても遅ればせながら始まっている。唯一無二のかけがえのない存在である子どものQOL(生活と人生の質)を、子どもの感受性をベースに問い直…

「感性のくに九州」を創るために

(同上タイトルで九州経済調査月報2007年9月号の巻頭言「ネットワーク」に寄稿した小文です) 数ヶ月前の日経新聞夕刊に、デュポン日本法人会長の随想が載っていた。随 想は夫婦で龍安寺の石庭を訪ねた際の印象記から始まり、「少しの無駄もなく 優雅ですら…

きょうの座禅はつらかった

承天寺に向かうため、朝の5:45にクルマで家を出た。1ヶ月半ぶりの参禅である。昼の酷暑とはまるで別世界で、朝の空気は爽快である。サンルーフを含め窓をフルオープンして、風をいっぱい受けながら、しばらくライジングサン・ドライブを楽しんだ。右手にひろ…