2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

八女で伝統工芸産業の問題にふれる

,, 博多織のことをお手伝いしていることもあって、福岡県商業・地域政策課の木室さんからお誘いがあり、夕方からの「八女伝統工芸産業振興懇話会」に出かけた。八女市と八女商工会議所が事務局をつとめ、八女市ご出身の内野健一先生(九州大学名誉教授)を座…

進歩軸とトレンド軸

世の中には「進歩軸」と「トレンド軸」があると思います。進歩軸は理想的な社会に向かって真っすぐに進む線。トレンド軸は世の中の流行で、進歩軸に対して直角に振り子のようにふれるもの。トレンドには敏感であるべきですが、それが進むべき方向と思っては…

玖珠そして由布院へ

博多織ディベロップメント・カレッジが終わり、目黒実さんのメルセデスで玖珠町へ。車中、目黒さんに買ってきて頂いたセ・トレボンのパンで昼食をすます。 玖珠町では日隈助役の部屋で、河島商工観光課長とともに、豊後森駅の「機関車庫跡」の活用について意…

「和服」の新概念について議論する

,, 午前中、博多織ディベロップメントカレッジで、博多織「千年工房」の岡野博一社長(博多織の世界に新風を巻きこみつつある青年社長!)とともに講義。「商品開発販売促進」の一環だ。前回、田村さんと一緒に行った講義に続き2回目である。お相手は、伝統…

焼き肉屋の怪

しすい会の例会の懇親会で、久しぶりに焼き肉屋へ。歳を重ねるとともに、肉はあまり口にしなくなった。けれども、たまの焼き肉はやはりココロが踊るものだ。ビールの後の手順が悪く、肝心の肉がなかなか出てこず、多少イライラしたものの、久しぶりの肉はや…

映画『明日の記憶』を観る

ふだんより少し早めに仕事場を離れ、『明日の記憶』を観た。若年性アルツハイマーをテーマとして取り上げ、社会的な話題ともなっている作品だ。主人公の渡辺謙が、原作に出会い、ぜひ作品として残したいということで、自らもエグゼクティブ・プロデューサー…

香月泰男美術館

,, しすい会バスツアーで、香月泰男の名前すら知らないまま香月泰男美術訪れた。田園風景のなかの小さな美術館だ。美術館のある三隅(山口県長年市)は彼がこよなく愛したふるさとであるという。正面玄関前には、彼が大事にした「一瞬一生」の文字が刻まれた…

山口へのバスツアー

,, 土(20日)・日(21日)と、しすい会の仲間たちと山口へ一拍二日のバスツアー。大型バスを借り切ってのバスツアーは20年ぶりぐらいだろうか。月1回(第四水曜日=しすい)、ゲストスピーカーの卓話をまじえての異業種交流会の25周年記念ツアーである。東…

地域づくり会議

,, 私じしんもメンバーとして参加している芥屋地域づくり推進協議会の会合が19:30よりあって参加した。全体で30名ほどであろうか。1時間を全体会議、あと1時間が生活環境部会、産業部会、広報部会という部会ごとの会議である。毎週土曜日の海岸ゴミ掃除は生…

もう大学には期待しません

これも、しばらく鞄に入れて持ち歩き、二度三度と読み返した言葉 ─ 。もともとは中世ドイツの研究家でありながら、「世間」をキーワードにした日本文化論にも取り組まれてきた、阿部謹也さんの談話である。一橋大学や共立女子大学の学長も歴任されてきたお方…

魂のよか国に

水俣に住まれる『苦海浄土』の作家・石牟礼道子さんの新聞での言葉に目が止まった。言葉とともにある、道子さんのやわらかい眼差しと笑みをたたえた写真が素晴らしい。苦海に浄土をみつめてこられた方ならではのお顔である。しばらく鞄で持ち歩いた記事から…

ひさしぶりの玖珠

,, 15年ほど前に、総合計画づくりのお手伝いをしたことが縁で、玖珠町とはおつき合いが続いている。縁とは不思議なもので、すぐに切れてしまう場合と、細々でもつながる場合がある。玖珠町には、総合計画づくりの担当課長であった日隈紀生さん(現助役)の紹…

春の区役

,,, 今日は朝7:30より2時間ほど、峰組「春の区役」に出た。農家班と非農家班に別れ、非農家は薬師堂周辺の草取りと地区内三叉路の草取り及び花壇づくりを行った。いずれの土地も芥屋区の財産として登記され、管理を峰組で行っていることもあり、全員総出(各…

ALSと戦われた山口進一さんに教えて頂いたこと

昨日、加勢君を送った後、山口進一さんの訃報が入った。悲しい知らせが重なるなかで、感傷的な思いを抱きつつ、今日は13:30から赤間での葬儀に参列した。 山口さんは、1996年に、運動神経が侵されて、次第に全身が動かなる難病であるALS(筋萎縮性側索硬…

加勢君の送り

*イクルーシブデザイン・ワークショップでの加勢君=中央(2006.3.8) 福祉作業所「工房まる」に通う加勢剛君の葬儀に参列。享年28歳。セレモニーホールは、筋ジストロフィーをおして彼が描いた絵の数々や、生きし日々の写真が、まるスタッフの手によって見…

「虎」とめぐりあう

, 二日遅れの日記なり。 一昨日、福岡のデザイナー集団で、各地のデザインコンペで受賞を重ねている「Desing Ship TORA」(虎)の話を聞くべく、福岡デザイン専門学校を訪問。ユーザーサイエンス機構の田村さん、石田君・楢崎君、それから博多織ディベロップ…

法律家の卵たち

福岡大学法科大学院(ロースクール)のオムニバス講義「地域と法律家」の一環で、「感性の時代」というテーマで講義をした。コーディネーターは、ロースクール開設ともに九州大学から福大に移られた森淳二郎先生。お客さんは、3年生40人である。 終了後、全…

クローズド化する企業の知財戦略

一昨日(8日)の日経に「理工系学会の会員数減少 ─産学交流 縮小の懸念も」と題する記事が載っている。大学のいわば新規事業である産学連携や技術移転に携わってきた者として、気になる記事だ。 技術流出を警戒する企業が研究者の管理を強めており、公開の場…

“色”と“形”をテーマに

- ★ 「ロレアル賞連続ワークショップ2006 in 九州」 ★ - テーマは九州の地に縁のあるものを選びました。「赤,それは鉄がつむぐ色。」は, 近代鉄鋼業の発祥の地である九州にふさわしいテーマです。柿右衛門の赤も九 州から生まれたのでした。「昆虫の形と色…

イオン福岡伊都ショッピングセンター、初探索

,,,,, 先月28日に、福岡市西部では初の大型ショッピングセンター「イオン福岡伊都ショッピングセンター」がオープンした。業界では「モール型」と言われるもので、大型スーパーと専門店が複合した巨大な施設である。JR「九大学研都市駅」という新駅(昨年オ…

祭のあとのゴミ

,,, 連休も残すところあと二日。「志摩の五月」も終わり、昨日から人手ががくっと減り、芥屋にも静けさが戻ってきた。そして、賑わいの後には、たくさんのゴミが残されることとなる。というわけで、今日の海岸清掃は6名のメンバーで気合いを入れてスタート。…

早朝坐禅

, わが家で起居している姪のある病いがきっかけとなり、その姪に誘われるようなかたちで、一緒に近くの健治寺にちょくちょく坐禅を組みに行くようになった。5時15分くらいから30分ほど、読経が響き渡り、香がたちこめるお堂で坐禅をし、その後、お茶を一服い…

志摩の五月

,,,,, ゴールデンウィーク恒例の「おもしろさがし志摩の五月」(1日〜5日)、今年は第16回を数える。 町内全域で、物産直売、工房・ギャラリーめぐり、いちご狩り、みかん狩り等が行われる。芥屋では、大門公園『風の市』ということで、芥屋ブランドの特産品…

ひさびさの中沢新一。「モノとの同盟」は魂を揺さぶらずにおかない

このところずっと気になっていることがある。20世紀が「技術の世紀」として様々な便益と発展を生み出してきたことは否定しようがないが、21世紀に入って「技術」の神通力というか有難味が薄れ、技術それじたいに方向感覚が失われているように思えることだ。…

冷泉荘ふたたび

昨日は、夕方から田村馨さんを伴い「冷泉荘」へ。ショップ・ツアーの後、冷泉荘内の焼酎とお酒の居酒屋「和is」へ。二人でしばらく飲んでるうちに、野田君、山崎さん、西川君(out to lunch店長)、来客O君(福大生)が合流。冷泉荘に集う若いひとたちの思…

化粧

この顔は整形外科医の作品なので、いまは基本的に化粧はしません。毎日化粧をしていると、脳が化粧をした顔を本当の顔だと思ってしまって、すっぴんでは外に出られなくなるんです。 ─ 中村うさぎ(作家) 自らの買い物依存症の体験を、赤裸々にそして日標的…