記者取材を取材する

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今日の海岸ゴミ掃除は新聞記者の取材付きであった。A新聞社の寿柳(じゅやなぎ)さん。社内での担当は太宰府エリアだけれども、志摩の海が好きで、今日の取材を企画されたとのこと。ご自身、ゴミ掃除の道具を用意されての“参加型”取材である。ちょっと変わった記者氏だなというのが第一印象。
一緒にゴミを集めながら、「最近は韓国のものが多くて」とか「岩をピョンピョン飛び歩くもんですから結構カラダによくて、ボケ防止にもなるんですよ」とか、さりげなく情報提供。そして、折角、新聞記者が来てくれたんだからと、こちとらも「担当エリア外の取材って、社内的にヤバくないっすか?」とか「海が好きって釣りですか?」「また、どうして志摩に足を運ぶように?」と逆取材。相手が新聞記者といえど、そこはもちつもたれつの関係であるというのが私の流儀だ。
ふだん通り、1時間のゴミ拾いの後、戦果を前に・芥屋大門を背中に記念撮影。背中を向けているのが、寿柳記者である。居並ぶ七人衆の左からのお二人は、別働のゴミ拾い隊であるが、「キレイどころが少ないのでぜひ一緒に写真を!」と懇願し、「悪かごたるね(笑)。でも折角やけん、ちょっとだけ」ということで入ってもらったもの。さすがに芥屋の“キレイどころ”はノリがいい。
これからは新聞も、地域紙面ぐらいは「中立公正客観の報道」なんて固いことばかり言わずに、寿柳さんのような、趣味(好き)と実益をかねた軽快フットワークの記者さんが増えて、「芥屋のここが気に入った!」とかいう極私的思い入れたっぷりの記事がどんどん載るようになったら、さぞかし面白くなるのでないか。ちょっとエラそげな(失礼!)“天下のA新聞”を返上して、ローカル・糸島新聞と併読がお似合いの“ぼくらのA新聞”になる可能性も大ありだ。一週間後(土曜か日曜)に掲載されるという記事を楽しみにしておこう。ことと次第では、芥屋ではたぶん超マイナーのA新聞読者が2〜3人増えるかもしれない(笑)。