水の如く生きる

黒田官兵衛 如水『水五訓
一、常に己の進路求めて、止まざるは水也
二、自ら活動して、他を働かすは水也
三、障碍に遭ひ激して、その勢力を百倍するは水也
四、自ら潔ふして、他の汚濁を洗い、然も清濁併せ容るるは水也
五、洋々として大海を充たし発しては雨となり、雲と変じ、凍っては玲瓏たる氷雪と化す、
  而もその性を失はざるは水なり

この五訓は、石井幸孝さん(2006-06-29ブログ参照)より教えて頂いた。黒田官兵衛 如水は、豊臣秀吉の知恵袋として名を馳せるとともに、福岡藩(黒田五二万石)の初代藩主・黒田長政の父であり、福岡藩の藩祖とされる。「如水」は官兵衛の号。「水の如く生きる」とは何と簡潔で泰然としていることか。しなやかさとしたたかさ、他を容れる柔軟性と独立不羈の精神、、、これらの難題をさらりと言い尽くしていて、加えるべきものが何もない。
官兵衛が晩年をすごした福岡のまちには、この『水五訓』に淵源する「水の思想」とでも言うべきものが生き続けていると思うと、不思議と力がわいてくるではないか。(らくかい堂)

黒田官兵衛
 http://pozyu.hp.infoseek.co.jp/kanbe.htm
福岡藩
 http://machi.monokatari.jp/author/ishitaki.php?itemid=1719