泳ぐ犬たち(パート2)

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このところ、毎朝5過ぎ、薄暗いなかをカキとクリを散歩に連れ出している。目的地は、芥屋海水浴場の浜辺。クルマや他の犬に出くわすことの少ないよう防風林や裏道を縫うようコースを選び、浜辺にまっしぐらである。
浜辺に着くまでは、まぁ通常の散歩モードであるが、海が見えるとまるでスイッチが入ったように、二匹は砂浜を疾走し始め、足跡をつけて回る。その気持ちよさは傍から観ていても「さぞかし」である。
そして、今日はクリが、突然、波に向かい、海に入って泳ぎだした。走りすぎて、体温があがってしまったのを鎮めるためであろうか。しばらく、お湯につかるような雰囲気で肩まで海に沈めているところをみると、これはイケるということを発見したようだ。「寒くはないのだろうか」との心配をよそに、じつに気持ちよさげである。よくテレビに出てくる長野かどこかの「温泉につかる猿」を思いだしてしまった。
しまいには、クリの様子を見ていたカキも参入し、二匹揃っての犬かきとなった。やんちゃなクリ(弟)が最初に始め、姉御格のカキが様子をみて安心して参入するあたり、やはりというか、性格の違いが見事に出ていて面白い。
野生のエネルギーというかチャレンジ精神を発揮した行為、さすがカキとクリ、褒めてやろう。これから水温がさがっていく中、いつまで続くかが楽しみである。もしかしたら正月頃に、「寒中水泳犬 カキとクリ」として有名になっているかも知れない(笑)。