空間再生事業 劇団GIGA、野北海岸に出現

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芥屋からクルマで10分弱、野北のビーチ カフェ「キャデラックランチ」で開かれるクラブシーン「絶頂天」主催のキャンプイベント「GENIUS FLOWER 2006」に空間再生事業 劇団GIGAが出るので一緒に行かないかという誘いが冷泉荘の野田君からあり、カミさん、篠ちゃん、そして田村さんとで、出かけた。
いつもクルマで通り、一度はカレーを食べに出かけたこともあるお店だ。GIGAが出るという情報だけで、どんなイベントであるのかの見当もつかないままの参加である。土曜日の14時から翌日曜日までのオールナイト・イベントというのも妖しいよなぁ、と思いつつ ー。夕陽が沈み始めるころに開演するということなので、17時頃に出かけると、既にバンド演奏が始まっており、インディアン・テントをはじめ何張かのテントが張られ、出店、ステージが “ゆるい” イベントの雰囲気を醸しだしていた。
受付でもらったチラシやパンフをみると、福岡市内は親不孝通り「絶頂天」の主催イベントで、今年で2回目とのこと。ただ、二日間にわたる出演者を見ても、GIGAを除けば一つとして名前をしるバンド名や出演者は一つもない。場違いな空間に入り込んでしまったようだ。
そこで、理解のミゾを埋めるために、しばらく会場をうろつき体感情報の収集に当たった。それによると、来ている人たちの平均年齢は26・27歳といったところで、音楽のリズムにあわせダンスをするのがいかにも好きそうである。ロック系というよりLOHAS&癒し系といった感じか。どの若者も人のよさそうな優しい表情をしており、加えて喫煙者がやけに多いというのも印象的であった。クラブシーン(当方は未経験の領域である)を拠点としたコミュニティーの仲間同士で、誘い合わせ、場合によってはバーベキューセット&テント持参で参加したというグループが多いようだった。
で、肝心の劇団GIGAであるが、結局18時頃からお芝居スタート。原作は芥川竜之介の「煙草と悪魔」であった。キリスト強とともに煙草を持ち込んだポルトガル宣教師をパロディー化した中味で、GIGAメンバーが複数参加した前回のシェイクスピア原作ARASHIと比べると分かりやすく、大いに楽しめるものであった。ただ、屋外ステージ、ステージ前の観客席をフルに使った、非常にアクティブな(役者さんにとっては動き回らないと行けない、体力勝負の)演出であったので、出演者はさぞかし大変だったろう。
終了後は、劇団の菊沢将憲さん(団長兼主役)、山田恵理香さん(主役)、猛者真澄さん(脚本・演出)らと話をすることができた。芝居に人生をかけている人たちの、舞台とは別の素顔にふれることができた。空間再生事業 劇団GIGAのコンセプトは、一軒屋・銭湯・ギャラリー・バー・路上・病院寮・神社・アパートなど、様々な空間を演劇空間として再生させてていくというものだ。田村馨さんとは、大学こそ空間再生すべきじゃないかということで、GIGAと共同で面白い仕掛けを展開できないものか、悪巧みを構想中である。

キャデラックランチ→ http://www.cadillac.saloon.jp/cadillac/
空間再生事業 劇団GIGAhttp://spacegiga.com/

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