第4回糸島交流サロン

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(株)よかネットの本田君、ワインレストラン・エポカの神代君とともに始めた「糸島交流サロン」も第四回目となった。今日は、九州大学建設設計工学研究室景観グループの助手をしている高尾忠志さんにゲストとして来てもらい、「景観づくりと糸島地域のまちづくり」と題して卓話をしてもらった。高尾さんのボスは、志摩町に住み、田園居住のまちづくり」の旗振り役である樋口明彦さんである。
樋口研究室は、住民目線の景観整備計画や地域づくりの現場に、学生たちをどんどん連れ出しているということでつとに知れわたっているだけに、その成果である若者たちに接するのを楽しみであった。サロンには、スピーカーの高島さんを筆頭に、計6名の研究室メンバーが参加してくれた。
高尾さんは、前原市内の道路拡幅計画や、由布院市の地区再開発に携わり、住民とともにまちづくりにあたってきた経緯や面白さを語ってくれた。上からの官製の計画推進者者としてではなく、住民と共にするまちづくり計画者として遭遇してきた、現場での発見や驚き、みずみずしい体験が語られ、地域づくりの新しい担い手が大学でも育ちつつあることを知り、清々しい気分であった。
今回のサロンには、糸島に引っ越してきた九大の研究者や学生さんたちと接点を持ちたいという前原商工会のメンバーの方々も数名参加され、30名近い集まりとなった。そして、二次会は10名余でエポカに移動し、ワインを片手に大いに語り合った。ふだんはオジサンたちの議論に終始しがちな地域づくりの集まりも、若い人たちが入ると途端に活気づく。
二次会の皆さんが店を出た後は、神代君とサロンの余韻をもとに、「若者を大切にし、その可能性を引き出せるような場を、地域で幾重にも生みだしていく必要があるよね」といったことを語りつつ、二人三次会でワインをお代わりしたことだった。そして、エポカを出た後は、駅前のラーメン「みっちゃん」へ、足が向いてしまった。(じつはそこで名刺入れを落とし、前原警察署から「預かってます」との連絡をもらったという後日談つきである)