犬のお世話

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息子の創作が休暇をとって、4日間ほど帰省し、きょう東京に戻っていった。社内配転で、仕事場と仕事内容が変るというので、端境期を利用して英気を養うのが目的の帰省であったらしい。
夏期休暇で帰省して以来、我が家で起きた変化で一番なのはやはり「カキとクリ」である。そして今回はこの二匹の存在が彼にとって最高の気分転換であったようだ。
しかし、弟犬のクリのほうはすぐに馴染んでいったものの、姉さんのカキは警戒心がつよく、最初の二日ほどは新参の輩を遠巻きで警戒し、なかなか近づこうとしない。けれども、母親の報告によると、創作+カ・クで浜辺に散歩に出かけたことが、カキとの緊張解消につながり、その後は、むしろカキのほうが創作に熱心に愛嬌を振りまくようになったとのこと。こうした顛末そのものが「カキとクリ」ならではであるが、二匹ともそれぞれの個性をもって、「癒し犬」としての役割を果たしてくれたようだ。
そして今朝は、息子が東京に戻るということもあって、三人+二匹のそろい踏みで散歩に出かけた。浜辺とキャンプ場のフルコースである。浜辺では定番となった犬かきとプロレス風追い駆けっこ。「よしよし、その勢いだ」。その後、二匹を先頭にキャンプ場の頂上にあがると、絶好の日和のもとで、大門を先端として玄界の海に突き出た芥屋岬の美しい光景が広がっていた。そこでしばしの休憩と語らい。
こうした一時が過ごせるのも、外に我々を連れだし、気持ちをほぐしてくれるカキとクリのお陰である。創作は共同散歩の後、元気そうに戻っていった。
「犬の世話をしている」と思っていたら、いつの間にやら「犬のお世話になっている」(笑)というハナシである。