はじめての「建康ウォーク@芥屋」開催

きょうは勤労感謝の日。戦前の新嘗祭が日付をそのままにして、1948年から「勤労感謝の日」と変わったというものだ。天皇が五穀の新穀を供えて神を祭るという古式ゆかしき稲作儀礼が、いつの間にか「勤労感謝の日」という意味不明の祭日として粉飾され、「あれっ、今日は何の日だったっけ?」と相成る。
しかし今日は、紺碧の海と雲ひとつない抜けるような青空を満喫する格別の一日となった。その好天を祝福するかのように、第4回目の「志摩ふれあい秋まつり」が全町的に行われ、芥屋では「芋ほり体験&芥屋かぶ引き抜き体験」と「健康ウォーク」を、外のお客様を迎えて実施した。いずれも芥屋地域づくり推進協議会の主催である。事前準備はなんのお手伝いもだきない状態だったが、朝9時の集合に芋ほり会場に“出勤”した。既に、軽トラックでテントを初めとする道具一式が運びこまれ、焼き芋用の焚き火の設営も始まっていた。このあたりは手慣れたもので、てきぱき進行していく。じつは、この数日、我が家で伐採した庭木の枝葉の山も、軽トラックで運んでもらい(三杯分はゆうにあった)、焼き芋用の燃料として一気に片づけるというオマケつきであった。
お客様を待つ芋と芥屋かぶ(手前)の畑
伐採庭木の処分を搬送をすませた後、「健康ウォーク」の受付場所なとなっている芥屋海水浴場駐車場へ。定員20名で募集したところ、親子など15名の参加が町内外からあり、スタッフを含め20数名でスタートした。ガイドは持田邦友さんである。まずは、芥屋海水浴場の浜辺をご案内である。海水浴、花火大会、サンセットライブの記憶とともに静まり返った海がおだやかな日差しを受け、コバルトブルーに輝き今日は本当に美しかった。こちらに越してきて目にする最高の景色であった。
まずは受付
芥屋海水浴場
お客様とともに「気持ちいいねぇ」と賛嘆の声をあげつつ立石山中腹の金竹岩展望台にのぼり、遠くは伊万里壱岐島、近くは芥屋大門の雄姿や黒磯海岸によせる波しぶきをしばし楽しんだ。この展望台にのぼるのは初めてだった。ふだん見慣れた風景が、眺める角度を変えただけでこうも表情をかえるとは驚きであった。「慣れ」は見えるものも見えなくしてしまう。気をつけないといけない。
芥屋大門、漁港、旅館街
そして展望台を降り、海水浴場の砂浜を歩き、漁港エリアを抜け、外海に向いた黒磯海岸の遊歩道を辿り、足下のハマベノギクやダルマギクを愛でながら大門展望台へ。ここもじつは初めてだった。大門そのものを神体とあがめる大門神社の背後から眺める玄界灘の光景には、思わず手を合わせたくなるオーラがあった。
ゴミを拾いながら黒磯海岸を歩く
ハマベノギク
大門展望台からの立石山
大門展望台から松林のトンネルを抜けて降りて行くと大祖神社だ。そこで神社建立のいわれなどを邦友さんから説明をうけ、鳥居の前で全員で記念撮影となった。そして、地元食材を使ったJAキャロットグループ特製のお弁当を、物産販売&休憩所「大門」まえの屋外テーブルで、太陽の光をたっぷり浴びながらとった。
海を見守る鳥居、向こうに見えるは彦山
記念撮影
お弁当はなかなかでした
昼食の後、大門公園・三叉路においてツバキや山茶花の記念植樹を行った。これは、お客様に樹木の成長確認がてら、リピーターとして来年もまた来てもらう仕掛けとしてグーだ。そして植樹の後は、旅館街を通り抜け、出発点までもどって解散式を行ってお開きをした。13時ちょっとすぎであったから、しめて2時間半。町内他地区、前原市、福岡市西区などから見えていた方々、いずれも大満足の態で帰路につかれたのは言うまでもない。
記念植樹
また来年いらして下さい