トラベラーズ・プロジェクト「冷泉荘」オープン
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「冷泉荘」のグランド・オープンが29日にあり、内覧会にでかけた。冷泉荘は福岡市博多区上川端にある福岡初の公団直営アパート（築49年、現在は吉原住宅が所有）を、3年間限定で、トラベラーズプロジェクトが空間再生事業として取り組むというもの。
トラベラーズプロジェクト代表の野田君が何度も面接し、問題意識と価値観を共有できると判断した仲間とともにつくり出した、不思議で魅力的な空間が、川端通り商店街の真裏に出現した。 25の区画が建築デザイナー、グラフィックデザイナー、帽子デザイナー、アーティスト、ファッションデザイナー、指圧師、アクセサリー卸し、雑貨バイヤー、キュレーターといった若者の手によって、様々なスペースや店舗、工房として生まれ変わったのだ（今回オープンしたのは15のショップ）。
お金をかけることなく、夢とセンスをもってそれぞれに空間を改装し、自分の城をつくり、異業種の人間が交流し、集合体としての「冷泉荘」が一つの生命として、新しい価値観やライフスタイルを発信していく ─ 。まさに、新たな生き方にトラベル（挑戦）していく素敵なプロジェクトだ。
1階には野田君が店頭をつとめるカフェ「トラベルフロント」。プロジェクト事務局、サロンとして多くの人が行き交う多目的空間だ。コーヒーカップ、お皿、イス、テーブル、ケーキ、、、そのどれもがオリジナルで、気に入ったものを買って帰ることも可能だ。作り手の思いやこだわりがサロンの時間と空間をすっぽり包み込んでいる感じで、じつに気持ちがいい。
「冷泉荘」は、まち再生、コミュニティづくりの新しいモデルとなるだろう。声援を送りたい。次回はテール塩焼きが自慢という韓国レストラン「hana」あたりで舌鼓をうつことにしょう。
