出火お見舞い

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昨夜は地域で一つの出来事があった、花火大会が終わり、自宅に戻ってしばらくすると、消防サイレンが鳴り始め、数分して消防自動車が向かう様子が伝わってきた。花火が何かに引火したのだろうか、と気になりながらもしばらくそのままでいると、次つぎに消防車が駆けつけてくるので、自転車をとりだして門外へ。道端ではすでに地元の人たちが立ち話をしており、即座に状況がつかめた。火元は芥屋旅館街の「レストラン志摩」で、既に鎮火したので心配はないとのこと。同じ峰組で我が家の二軒隣であるYさんが経営されている店である。
現地に向かうと、Yさんが消防署の事情聴取を受けておられた。そこに集まっておられる地元の人々によると、店舗部分と区画された厨房から出火したとのことだ。Yさんの心中、察して余りあるが、小火(ぼや)でおさまり、大事に至らずに本当によかったと思う。心からお見舞い申し上げたい。
消火が完全に行われたということで、現場で消防解散式が始まった。駆けつけた消防団員全員が集まり、消防団長にはじまり、分団長、志摩町総務課長、芥屋区長の順に挨拶が行われた。口々に出てくるのはやはり「大事に至らなくてよかった」である。
きびきびとした動作で整然と行われる解散式を見ていて、地域における消防団の存在に改めて感銘をうけた。「自分たちの地域は自分たちで守る」。駆けつけた人々の中には、よく知った顔も少なくなかった。いずれも花火大会ということもあって、それぞれにお酒を飲んだり、親類縁者でくつろいでおられたことであろう。それがサイレン一声、ただちに消防服に着替えて車に乗り込み現場に直行するかたちで結集されたわけだ。第四分団を中心に40名ほどはおられたであろうか、消防車も全部で6〜7台は駆けつけていた。
一夜明けて早朝、現場に行ってみると、火事場特有のニオイがまだ漂っていたものの、昨夜の騒動がうそのように、あたりには静けさが戻っていた。一日も早い営業再開を祈りたい。