区民総出の海岸清掃

,

今日は、7:30 より例の漂着物(2006-07-22)をターゲットとした海岸清掃を区民総出で行った。ふだん共にゴミ拾いを行っている高山香月さんの働きかけに、持田福見・芥屋区長が賛同され、芥屋区全体の臨時環境美化行動となったものだ。事前に、区内放送で呼びかけが行われ、「家族が帰省するお盆の前に海岸をキレイにしておきましょう」という呼びかけのチラシも全戸配布されていた。
区民総出というのはちょっと大げさだが、それでも100名を超す参加者があった。いつもは4〜5人で、細々とゴミ拾いを行っていたのが、ケタ違いの参加者に気分がウキウキするのが自分でもよくわかった。芥屋は、コミュニティーとしての集落の団結がまだしっかり生きていることが頼もしく、そして嬉しく感じられた。もちろん、区長の熱意と奔走があってのことだ。ダイオキシン問題があって、最近では「ゴミを燃やす」というのがご法度になっているが、今回は前原土木事務所に区長が掛け合い、特別な許可として認められたという。
しかし、いざ始めるとなると、膨大な量の竹や枯れ木、木片の漂着物が、海岸線に1キロ近く延々と続き、しかも岩の間にままでびっしり挟まっていて、皆んなの口からは「こりゃ、一筋縄じゃいかんねぇ」とのため息。でも、次つぎに火が付けられ、火炎が勢いを増してくると、グォー、パチパチと竹がはじける音が拡がり、見事な野焼き状態となった。炎天下の作業に汗だくだくとなったが、昔なつかしの「火遊び」「火祭り」感覚に、忘れていた子どもごころを刺激する楽しい作業となった。
今回の海岸清掃は、「芥屋の誇りである海岸をもとに戻そう」という呼びかけに多くの方々が共感して参加した。そして、一つの明確な目標が設定されると、住民パワーが盛り上がることを改めて実感した。そうした意味で、どこから押し寄せてきたのかわからない漂着物という自然界の「ゆらぎ」が、地域の共同性に文字通り“火”を付け活性化したわけだ。やはり、自然界には無駄がない。