青空のもとで「体育の日」を満喫

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「芥屋地区体育祭」に参加した。昨年に引き続き2回目である。学校単位の運動会と別に行われる地区単位での運動会、以前は各地で行われ、地域内の交流に一役買っていた。けれども、都市化や少子化、高齢化の影響で最近ではめっきり減り、志摩町でも5地区で体育祭が存続しているのは芥屋地区だけとなった。それほどに、地区イベントの維持が難しくなったというわけである。
芥屋地区はさらに、芥屋区、野辺・福浦区、岐志区にわかれ、芥屋区はさらに峰、東、中、屋床、西、波止という5つの組に別れ、基礎集落を形成している。峰組では7:30に集合して、組のテント張りから始まった。毎年のことなので、皆さん非常に手さばきがいい。30〜40分もすれば、2張のテントができ、座席の用意も万端整った。
スタートは9時。峰組の参加は28戸のうち、約半数程度、人数は30人位であった。ただ、子どもの姿はほとんどなく、テントに陣取るのは40代以降のオジ・オバ、そしてジジ・ババである。それでいて、午前午後とリレーだ、綱引きだ、障害物競走だ、消防団の披露と10数種類の種目があるから大変である。組長・副組長さんは、出場選手の調達・確認に忙しい。
それでも、やはり運動会(私の感覚では体育祭というのはどうもなじめない)は楽しいものだ。和気あいあいとした応援風景や、テントでの女性陣の世間話、オヤジ達はテントの外でのビール片手談義と、いい感じである。天気も最高だった。お陰さんで、当方、ビールと日本酒をご近所さんと交わし、終わり頃にはかなり出来上がってしまった。
酔いざましを兼ね、グランドを一周し、他の区の模様を視察してみると、漁師さんたち(精悍な顔つきからすると多分そう)の集落では一升瓶を囲んだ宴会が2〜3箇所、繰り広げられていた。しかし、全般的には昨年よりもかなり大人しくなった感じである。やはり、「飲酒運転撲滅キャンペーン」が相当効いているようだ。しかし、5年くらい前までは、朝から宴会モードで、終了後も組の集会所で延長戦が行われていたというから、運動会の様子もずいぶんと“まち”風に変ってきているのだ。
“まち”風ということでは、峰組では今年、市販の「お弁当」(組で共同購入)を持参されたお宅がほとんどで、去年のように「重箱」が並び、互いに腕自慢の品を奨めあうという光景がなくなってしまった。都市化、簡素化の流れであろうが、ちょっぴり寂しい感じがした。
これから、地区単位での運動会という、よき習わしがどんな形で存続していくか、フィールドワーク系・新住民としては気になるところだ。

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