志摩ふれあい秋まつり

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今日は、「ふれあい秋まつり」ということで、町内5ヶ所で様々なイベントが行われた。今年で3回目だそうだ。わが芥屋地区では地域づくり推進協議会の主催ということで「芋ほり体験&芥屋かぶ」なるイベントを10時〜14時で開催した。
芋というのは、5ヶ月前ほど前に海岸清掃の後で、「宮様のお芋植え」よろしく植えたものである。それが、結構立派な芋を地中深くに蔵し、地上のツルもなかなかの勢いとなっていた。月日がたつのは早いものだ。
芋掘りには親子を中心に、福岡市の西区や早良区前原市などから約70名ほどの参加があった。小さい子が、土のなかか出てきた芋に歓声をあげる様は、傍から見ていても嬉しいものだ。焼き芋にはーふー・はーふーとかじり付く子ども、じいちゃん・ばあちゃんともども芋汁をすする一行など、楽しい光景が芋畑で繰り広げられた。
実行委員の一人から、お年寄りの協力も得ながら、地区内の遊休化している畑を活用し、もっと大々的に展開していけば、芥屋のことを外部の方々にしってもらういい機会になるかもという提案が飛びだした。その通りだと思う。「ワタシの常識、アナタの驚き」で、地域の人間にとっては当たり前のことでも、外の人間にとっては「ハレ」の経験となる。そのギャップが、活性化の源でもあろう。
もう一つの出し物である「芥屋かぶ」のほうは、あまり知られていないせいか、人気が今一つで、芋のほうが完売状態であったのに、こちらのほうはかなり残ってしまった。苦味が入った、芥屋でしかとれないこのカブ、海水で洗い、その塩分でつけ込むのが伝統的なやり方だそうである。そのあたりの独自性ややり方(レシピ)についての説明がなかったことが反省材料か。
さらに、イベント名にある「ふれあい」が本当に実現できたのかというと、一考の余地がありそうだ。最近はこの手のイベントが各地で行われ、集客を競い合うようになると、来客側はもてなされて当然という意識が芽生えてくるようだ。親子で掘った芋を持ち帰る段になって、「ちょっと高いんじゃないの」というお客もいたという。反面、主催側にしても内部で楽しめればよしとする空気もなきにしもあらずで、肝心の「ふれあい」にまでは至りにくかったように思う(もちろん、まず自分たちが楽しむというのは非常に大事だ)。このあたり、メインのテーマは、人と芋の交流ではなく、人と人の交流なので、「ふれあい」をいかに演出していくか、いろいろ検討すべき課題はありそうだ。
さて、芋ほりの合間には、中央公園でのメーン会場にも様子をうかがいに出かけた。こちらは朝市の場所で、たくさんの店や物産、食べ物が並び、まさにお祭り状態。ご近所のご婦人たちのお店を探しだし、カレーライスを注文。その後、会場を練り歩いていると、志摩町学校給食の会による「食育と地産地消」コーナーで、「給食のカレーライス」を売っているのをカミさんが発見、「うわー食べてみたい」ということで2人分を注文。その好奇心というか食欲たるや、驚くべしである(笑)。

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 *宮様のお芋植え→ http://d.hatena.ne.jp/rakukaidou/edit?date=20060624