玖珠からの贈り物

玖珠町メルヘン大使」を拝命していながら、ご無沙汰続きの玖珠町から特産品セットが届いた。お役に立ててないなぁ、と気になっていたところに、絶妙のタイミングである(笑)。前回は、盆だんご用のだんご粉、きな粉、ほししいたけ、生みそ、鉄火みそ、梅干し(南高)、ゆずごしょう、かりんとう、しょうゆ、と多彩な食材セットをいただいたが、今回は、「乾ししいたけ」と「のし餅」という、お正月料理に欠かせない良品が広報「くす」や観光情報とともに、送られてきた。
パッケージを空けたとたんに、辺りにひろがる素朴な田舎の香りがいい。虚飾の部分がゼロで、素材そのものの魅力が直接にズドンと伝わってくる。
乾ししいたけは、北山田地区の中村次男さんが生産された、とてもきれいなものである。同封された説明のように「水につけて冷蔵庫で24時間程度かけて戻す」ようにすれは、きっといい戻ししいたけと出し汁ができるに違いない。正月の雑煮にぴったしである。
のし餅も、同じく北山田でとれた米でつくられたものだそうでさる。早速、切り餅にし、焼いて食べた。きねつきならではの弾力のある食感と、お米のかぐわしさが、なんともいえずいい。
丹精こめた手づくり特産品をいただき、感謝感激しながら考えた。「贈りもの」の文化をもう一度見直し、コミュニケーション産業、こころの宅急便という観点から地域の物産に新しい光を当てることが、とても重要になっていきているのではないか、と。こころのこもったプレゼントをもらって嬉しくならない人はいないからだ。
手づくりをベースとした地域の特産品を、健康食材やスローフードにとどめることなく、気持ちを交わし合う「贈りもの」、そのためのメディア(媒体)として、もっと磨いていくにはどうしたらいいか ─。
これは、お正月の宿題としよう。もちろん、これまで玖珠から贈っていただいた気持ちにどんなお返しをしていくか、そろそろ真剣に考えないといけなくなった。