立石山に登る

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元旦の計というわけでもないが、「初日の出を見に行こう」と夜明け前に家族を起こし、近くの立石山(210m)にクルマで向かった。クルマで10分ほど上り、歩いて10分ほどで眺望のいい場所に出る。天気がいいと、引津湾、姫島、芥屋海岸、芥屋大門、玄界灘と360度の視界が開ける芥屋随一の展望所である。地元の人たちが、クルマでさっと行って初日の出を拝む場所だというので出かけたが、残念ながら雲がかかり、ご来光を拝むことはできなかった。しかし、夜明けとともに、空が徐々に明るくなり、眼下の景色が開けていくのをじーっと見つめるのはいいものだ。
我々が滞在している間に、日の出を撮ろうということでカメラを提げた人を含め、4〜5組が上ってきた。同じ峰組みのMさんの一家もおられた。
夜明け後の景色をしばし楽しんだ後、さらに5分ほど歩いて、頂き近くの岩場にあるお宮に向かった。気になりながら登らずじまいとなっていたところだ。Mさんによると、大門公園にある大祖神社の別宮で、地元の人たちが以前から大切な願掛けの際に下から登ってきていたところだそうだ。巨石がごつごつと険しいところに、小さな小ぶりの鳥居が据え付けられ、小さい神棚とお賽銭箱。立派とはとても言えないが、地元の人によって守り続けられていることがよくわかる。
展望所にもどると、しばしたたずんだ後、クルマでふもとの我が家へ戻っていった。四方を海に囲まれ、海面に映える朝日・夕陽を楽しむとともに、遠くを眺望できる山にも恵まれた志摩の自然に改めて感謝の念を抱いたことであった。
この一年の家族とカキ・クリの無事を祈ることにしよう。