玖珠からの贈り物


久しぶりに玖珠からの贈り物が届いた。「玖珠町メルヘン大使」を拝命して4度目である。今回は、2006年度「玖珠産ひとめぼれ」が、日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で、2004年度「特A」、2005年度「A」と続き、再び「特A」にランキングされたということで、その報告もかねて「米」「玖珠牛」「しいたけ」「味噌」の4品が送られてきた。どれも絶品だ。特に「ひとめぼれ」は、炊き立てほかほかご飯の香りのいいことといったら、これは食べてみないとわからない。日本人に生まれてよかった、メルヘン大使にまでなってよかった(笑)としみじみ思う逸品である。
今年度の「特A」は、全国17地区のみで、山梨県以西は玖珠「ひとめぼれ」だけというから、「西日本一うまい米」ということになる。まだご存知ない方はぜひ一度ご賞味いただきたい。玖珠町観光協会のホームページから購入することができる。ひとめもぼれ、ヒノヒカリともに5Kg2000円。1Kg当たりに直すと400円だがら、焼き肉用国産牛のお値段に匹敵。1トン当たりでは40万円なので、同5万円という粗鋼(鉄)のお値段の一桁上の高付加価値商品である・・・やめとこう、どうも調査マンあがりのさもしさが出てしまう。
それにしても、「報酬は、無報酬とする。ただし、年に数回の町特産品を送る」というメルヘン大使要綱をきちんと守ってお送りいただき、恐縮この上ない。玖珠町からは贈り物をいただくばっかりで、お返しが滞っている。市場経済のルールを超越した(笑)、見事な<非・等価交換>である。そのつらさのなかで、名前だけの「名誉大使」を何とか解消すべく、ユーザーサイエンス機構の若い仲間であり写真家でもある酒井咲帆さんの力を借りて、「お米の神さま」が玖珠町は切株山麓の田んぼから降りてきて、日本中の子どもたちと交流の輪を広げていくというファンタジーをつくれないかと考えているところだ。
そうそう、玖珠牛のほうは、塩だけの味付けで明日にもいただくつもりだ。玖珠は、西日本有数の子牛生産地で、玖珠の子牛がが田産地で肥育され神戸牛や松阪牛に化けるということを知る者は、まずいないのでないか。有明海苔が浅草海となり、鹿児島茶が静岡茶に化けるというのと同じだ。これはもったいない話なので、例えば、米と牛肉の組み合わせで、「日本一の玖珠牛丼」(1000円也)というものはどうか。あるいは、「童話の里の牛おにぎり」(1個150円也)を全国ブランドにできないだろうか。
メルヘン大使の一番大事な仕事は広報宣伝である。本腰を入れないと、「クスの葉」でなくて「クスの木の神さまの鉄槌」が飛んできそうだ(笑)。


ー玖珠地方に伝わる民話よりー
昔、この地に天にも届く クスの木がそびえておって、玖珠ちゅう地名がついたんじゃ。
あまりにも大きいことから、一年中陽もささん。そこで通りかかった大男に、この木を切ってもらうことにした。
大男は、万年山と大岩扇山を足場にして巨大なクスの木を切りたおした。
その切株が、切株山。
クスの木から鳥の巣が落ちたところが、とす(鳥栖
ここまでは、くるめえ(久留米)
クスの葉が最も遠くへ届いたところが、はかた(博多)
倒れた木が川をせき止め、その水が引いた後が、ひた(日田)
になったとさ。オシマイ。


*米の食味ランキング → http://www.kokken.or.jp/ranking_rank_sa.html
* 玖珠のお米のお求めは玖珠町観光協会で→ http://www11.ocn.ne.jp/~kanko/komeyoyaku/top.htm