あと何回 花見ができるでしょうか


先週の日曜、そして昨日の土曜日と、今年は2週間つづけてサクラの宴を楽しんだ。
先週は、峰組のご近所で弁当をもって集まり、12時からスタート。天気がよければお堂前のサクラのきの下でゴザをしいて行う予定だったのが、あいにく雨がぱらつきそうな塩梅だったので、集会所でテーブルを寄せて、花見抜き(笑)の室内宴会に変更。じつはその前の週も峰組総会の後の宴会があったので、同じ場所で2週間続きである。そういうこともあってか、参加者は10世帯15名程度で予想外に少なかった。それでも、あれやこれやと話が盛り上がり、Yさんのお宅での2次会が終わって家に戻ったのは夜10過ぎとなっていた。延々と10時間、飲んでいた計算になる。我ながら「好き」とした言いようがない。
昨日は、海岸清掃の時に、花見の話がまとまり、4時から清掃の仲間達で芥屋公民館に集合し、敷地内のサクラの下での、“正しい”花見とあいなった。集まったのは、高山夫妻、東さん、山下さん、そして当方を入れて計6名。いずれも外から芥屋に移り住んだ新参住民である。そうしたこともあって、芥屋に移り住んだ理由やら、ここでの住み心地、志摩名物ミカン談義、新参もんと地下もん(じげもん=土着の人)との微妙な関係やらと、サクラの花の満開の下、気楽なおしゃべりをみんなで楽しんだ。高山香月さんの、「昨年、同じ場所での花見からもう一年やもんね」「月日がたつのは早いねぇ」「あと、何回花見ができるやろうか」という、身にしみる“もののあわれ”発言を皆で笑いながら聞いた。そして、夕暮れとともに冷え込んできたので、先週とはうってかわって、7時すぎと早々の退散となった。
今年は花のもちがいいこともあって、先週・今週と「お気に入りサクラ」を探して、周辺を改めて探索してまわった。そして何ヶ所かとっておきの木と場所を探し出すことができた。けれども、歩きながら不思議に思ったのは、花見客の姿をまるで見ないことだ。日々の忙しさで皆さん花見どころでないのか、いろんな余暇スタイルが普及して、以前のように花見がてら酔いしれることがとりたててのことでなくなったのか、「みんなで集まって」ということじたいが成立しずらくなったのか、、、サクラのあまりの美しさに、この時期もっとたくさんの人がサクラの下に繰り出し、互いに打ち興じたらいいのにという思いを募らせたことだった。


峰組の花見抜き宴会