笹に願いを


七夕の飾り竹が承天寺の門に立てられたというので、短冊を一冊したためんと、早朝の承天寺へ。
着くと、10名ほどの参禅者がお茶を楽しまれている最中であった。至雲住職は久留米・梅林寺に出かけられるとのことで、簡単なご挨拶を交わしただけであった。お茶をいただいた後、同伴のカミさんを承天寺ツアーに案内。雨にぬれた緑や苔がひときわ輝きを増していた。そして、湿度をおびた空気につつまれた石庭や泉水庭がしっとりと美しかった。
七夕の飾り竹をもっと大きいものにとり替えようということで、石庭の一角の竹を切り、いつもの通用門に立てかけた。そして住職に用意いただいていた和紙短冊に一筆したため、笹枝に結びつけた。するとその直後、年老いた観光客ご夫妻が笹竹の前で立ち止まられた。そしてメモに何事か書き込まれているではないか。「え、えっ?」と思ったが、詮索するまでもない。ほのぼのとした嬉しさがこみあげてきた。どんな願いを書いたんですかって? もちろん、それはナイショです(笑)。博多織デベロップメントカレッジの織姫たちも明日には願いの短冊をもってくるとのこと。私もぜひ相伴したいという方は、承天寺までいらして下さい。運がよければ(笑)、願いがかなうかも知れません。