ダンスにはまりそう(笑)


ダンスの発表会が無事というか、とにかく終わった(笑)。観客(30人余り)にどう映ったかは知る由もないが、「みんなの進歩もたいしたものでした。やればやるほど、進歩するというのが素人の恐ろしさと凄さ」という目黒さんのコメントを信じるしかない。舞台の上の“役者”は、とにかく自分のことで精いっぱいで、想定通りミスと記憶喪失が続出するなか、あれよあれよと15分が過ぎた。観客席には、カミさんと休暇をとって帰省している娘(はるか)がいたが、その存在を気にすることすらできなかった。

企画・主催のNPO法人 子ども文化コミュニティーの高宮さんが、今回のワークショップについて「自分のからだを知る、からだの声を聞く」と表現されていたけれど、まさにその通り。ひさびさに自分のからだと対話し、いかに身体性や音楽性を失っていたかを「身にしみて」感じた。求められている動きや、こうしたいというイメージを身体というメディアに落としこみ、刷り込んでいくのがいかに大変か、その時の先生の導きがいかに大切か。このあたりのビミョーな加減は、やはりやってみなきゃわからない。論理や言語とはことなる世界がそこにはあるのだ。
それにしても、舞台裏を支えるスタッフを含め、多様な人間が一体となって舞台をつくりあげていった爽快感や達成感はなんとも言い様のない感動で、終わった後のビールの美味しかったこと。この味はクセになりそうだ。ダンスや演劇の魅力にふれた人たちが、その道にハマってしまうわけがわかったような気がした。
打上では、どシロウトをいっぱしのダンサーに仕立て上げ、デビューさせて下さったセンセを囲み、舞台をともにした16名とワークショップを支えて下さった子ども文化コミュニティーの皆さんと、おおいに談笑した。田村さんブログに重ねて登場の“わかな”がとてもしっかりした気持ちのいい女性であることを知り、吹奏楽をやっている“ゆう”とはサキソフォンについての共通の友人がいることを発見し、ステージでカップルを組んだ“リー”からは「どこかで絶対に会ったことがある!」と迫られるわ・・・とこの上なく盛り上がった。

それにしても、40年近くにわたって、大橋地区で活動を繰り広げてきた、子ども文化コミュニティーの団結力というか行動力は凄い。ワークショップには舞台裏スタッフを含め、“卒業生”の若者が数名参加していて、子ども文化コミュニティーが世代を超え継続して学びあう「学校」として機能していることに改めて感銘をうけた。そして高宮さんには、子ども文化コミュニティーを経由した子どもたちがどんなふうな課題にぶつかり、それをどう乗りこえ、人間的にいかに成長していったか、そこで子ども文化コミュニティーの経験がどんな支えとなったか・・・それらの軌跡を“卒業生”に取材をしてケースヒストリー「ぼくの歩み」としてまとめませんかということを提案した。一緒にダンスを踊った“卒業生”たちの笑顔をみながら、等身大の成長記は後進の若者や親たちに勇気と自信を与えてくれると思ったからだ。
最後は、やはり神崎由布子センセに心から感謝の気持ちを捧げたい。開演直前のセンセの「舞台では失敗しても立ち止まるな、振り向かない、堂々と最後まで続ける!」という言葉、これは人生の金言です。それから、センセの踊りはとても素敵でした。
気分はすっかりダンサー