ひさびさの湯布院合宿

日・月と、NYゼミ合宿で湯布院に出かけた。NYゼミというのは、現在、北九州市立大学の学長をされている矢田俊文先生が主催されるかたちで、年2回行われている研究合宿である。参加メンバーは矢田ゼミの卒業生をはじめ、地域政策や産業分析に関心をもつ人間(県庁マンがお一人おられるがあとは大学の教員)が10名余り集まり、思い思いの報告を持ち寄り、たっぷりと時間をかけて議論を行う。以前はよく参加していたが、今回、じつに3〜4年ぶりの参加である。
技術と感性の融合というテーマで現在取り組んでいるプロジェクトと、感性をテーマとする大学院の構想について報告をした。「学者たるもの、世におもねることなく、論理と実証で課題に迫るべし」という矢田先生の徹底した指導がいきとどいたメンバーの集まりだけに、非常に厳しい率直な意見をいろいろもらった。1時間の報告・1時間の質疑のなかで、こちらの論理的なつめの甘さを完膚無きまでに指摘してもらい、とても爽快な気分となった。歳の効用か(笑)、打たれ強くなったというべきか、ハラをたてることもなく、よくまぁ人の意見を聞けるようになったもんだと、我ながらおかしさがこみ上げてきた。
報告を終え、みんなで亀の井別荘で鶏そばを食べ、ブルーベリーとキャンベルのジャムをお土産に、家にたどりついたのは17時ちょっと前であった。10日あまり帰省していた娘はすでに東京に戻り、静けさの戻った家はがらんとしたたたずまいであった。こんな時に、素っ頓狂なカキとクリがいてくれるというのは、一抹の寂しさを埋めてくれ、とてもありがたい。明日はお礼に、ブルーベリージャムをつけたパンを少し分けてあげることにしよう(笑)。
 朝の散歩時の由布岳