「感性」を考えるリベラルアーツ講座を始めました
大学でリベラルアーツ講座「感性−もうひとつの知をさぐる」というのをスタートさせた。12月〜1月の集中講義だ。
「感性」を軸に、一人一人が多様性をもって生きるためのワザや構えを、領域や専門にしばられない生きた学問=リベラルアーツ(自由技芸)として探り合う場として企画したものだ。
じつは昨日から始まったのだけれど、学生さんの集まり具合がよろしくない (^◇^;)。教室は、一般も含め多様な方々が参加されたほうが賑やかになっていい。そこで、ブログを閲覧いただいている皆様にも案内することにしました。もちろん、「お試し受講」歓迎ですので、堂々と参加してもらって結構です。
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リベラルアーツ講座「感性−もうひとつの知をさぐる」
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いま我々はとても難しい時代に生きている。その難しさは、この世の真理や理想に向けた方向感覚の喪失と、自分も含め存在するもの生命あるものを慈しむ感覚の欠如から来ているのではないだろうか。この講座では、こうした困難に向き合い、一人一人が多様性をもって「よりよく生きる」ためのヒントを「感性」という“もうひとつの知”を通じてさぐっていきたいと思う。
知識過剰社会のなかにあって、真に重要なのは知識そのものというより、知識を知恵や生きるよろこびに変換していく行為や人間力である。そうした行為の背景や人間力の根っこの部分にある、個性・文化性・歴史性をおびた心の働きが「感性」だ。
講座では毎回、自らの感性を羅針盤としながら、社会の様々な現場において創造的な仕事をされてきた方々をゲストとしておよびし、お話をうかがうなかで、「感性」の意義と役割を再認識し、生き方の「構え」について考えていきたい。
<スケジュール>
*いずれも、17:30〜20:00
12/10(月)イトロダクション ─ 映画「地球交響曲 4番」とともに
坂口光一(九州大学ユーザーサイエンス機構教授)
12/12(水)時代とともに生きる美術 ─ 感性と表現
ゲスト:片山雅史氏(画家、九州大学芸術工学研究院准教授)
12/20(木)農と食の感性 ─ 耕し・作り・食べ・飲む ─
ゲスト:武富勝彦氏(農業者・スローフードアワード 受賞者)
1/8(火)ストレス社会の"らくらく"健康科学
ゲスト:藤野武彦氏(医師、九州大学名誉教授)
1/11(金)土の世界・匠の技と感性
ゲスト:原田進氏(左官、原田左研代表)
1/15(火)ものづくりのすすめ
ゲスト:林浩一氏(工学博士・元東陶機器執行役員、九州大学工学研究院特任教授)
1/18(金)学びの感性と生きる力
ゲスト:山本俊輔氏(大野城市立平野小学校教諭)
1/21(月)短歌でうけつぐ日本人の感性
ゲスト:山口秀範氏((株)寺子屋モデル 代表世話役社長)
*ゲストのプロフィールは、
http://mail.rche.kyushu-u.ac.jp/%7Ein-kyotsu/H19/syllabus_19_22.html#1212
<場所> 九州大学西新プラザ 大会議室 *地図は下記
http://www.kyushu-u.ac.jp/university/institution-use/nishijin/infomap.htm
<ポスター>下記からダウンロードできます
http://mail.rche.kyushu-u.ac.jp/~in-kyotsu/H19/19_22.pdf