あたり前のおつきあいから始まる

我が家の隣人・持田千年さんのことは、以前(2006-06-10)にも紹介したことがある。ハウスクリーニングを中心に、社員16名のお掃除会社「クリーン彩花」を経営されている。じつは、同社のあるキャンペーンをきっかけとして、「商い」の原点をめぐるほほ笑ましいというか素敵な話題が盛り上がっていているようで、お隣さんのことながらその動向を楽しく眺めさせて頂いている。

 *クリーン彩花→ http://www.c-saika.jp/index.html

「商い」と「芥屋」を結ぶのは、持田家のばあちゃん(年齢不詳)である。このばぁちゃん、息子の会社(孫も働いている)が現在エアコンキャンペーンを繰り広げているというので営業担当に変身、目標200台のうち何と20台もの契約をとってきたというのだ。エアコンの「エ」も知らない持田家のばあちゃんの大活躍が、千年さんの「彩花通信」から手に取るように伝わってくる(下記)。

実は、おばあちゃんがゲットした契約のうちの2台は我が家の発注ということもあり、ばあちゃんの地道な活動を讃える意味もあって、厚かましくも彩花通信に以前(2006.6.16)、以下のような文章で乱入したこともあった。


まいど、M家の隣人です(笑)。我が家も数日前、おばちゃんの営業訪問を受けました。このホームページを見て、その理由を納得です。カミさんがきょう・あすにも注文すると言ってます。注文の折は、おばちゃんの成果としてしっかりカウントしておいて下さいね。それにしても、帰りしなさりげなく「今度ニラでももってきますけん、、、」と言われるあたり、さすがです。社会を生きやすく暖かみのあるものにするは、いつの時代もアナログ的な「おすそわけ」や「もやい」の心ですね。そんな基盤の上で花を咲かす商いや事業がもっと増えるといいなとしみじみ思います。(芥屋らくかい堂)


持田家のばあちゃんの営業が各地で炸裂(笑)、その結果が“20台”につながったというわけだ。キャンペーン最大功労者のである、ばあちゃんの「商い」ぶりは、クリーン彩花の営業展開を揺り動かし、同社の経営哲学としてしっかり根付きつつあるようだ。

わけしり顔に言えば、“私利”をひたすら求め、しのぎを削りあう「市場経済」とは別な次元の、品物を贈ったり・返したりという「贈与経済」こそが「世間」における人間関係の古層として、いまもしっかり生き続けており、そこにこそ「商い」の原点がある、ということか。いずれにせよ、ITのお陰で、隣人の経営する会社に我が家もナニガシかの関わりをもつかたちで、新しい風が吹きつつあることを知ることができるのは、とても嬉しいことだ。人と物、人と人の関係はもちろんのこと、リアルとバーチャル、アナログとデジタルの関係としての興味もつきない。


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持田千年さん「彩花通信」(7月13日)より
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 http://www.c-saika.jp/m/c-board.cgi

梅雨明けを感じさせる熱い1日、みんなエアコンなしに過ごすことが出来ない時期になってきたようです。

「彩花」のエアコンキャンペーンも、残り18日ですが最初の目標台数は今週中に達成しそうです。来週から残り16日間でさらに40台アップして200台を目標に頑張っていきましょう。

昨日だけで、みんなの力の結集で10台の契約を達成してます・・・このように皆の意識が一つになったら無理なく自然に数字が伸びていくのです。今回のキャンペーンを通じて人との関係・繋がりが如何に大事か気付かれたと
思います。

このことは仕事だけの問題ではありません。人間として生きていく上に、このことが多いに関係してくるのです。どうしてエアコンの「エ」も知らない「おふくろ」が20台近く契約になると思いますか?・・・ここがポイントなのです。

「日頃からあたり前の付き合い」

・隣近所のお付き合い
・与えたり頂いたり・困った時に手を差し伸べる
・地域の行事に参加する

・気兼ねなく話しかける
・損得を考えない

上記のような考え方で生活していたら何も言わないで信用が生まれます。物は流れるのですこのことが昔から言われている「商い」のコツではないかと思います・・何事も人に関わって生きて行かないと生きて行くことは出来ないのです。