世間学

映画『三池』はまるで絵巻物のようだった

古賀徹さん・山内泰さんが中心となってやっている九州大学芸術工学部「アート・オープン・カフェ」に参加、ドキュメンタリー映画『三池 ─ 終わらない炭鉱(やま)の物語』を観た。以前から観たいと思いながら、機会を逸していた映画だ。 *アート・オープン…

異常時の駅構内アナウンスの不愉快 ─ 博多駅での体験

怒りというかイライラがJR博多駅プラットホームで爆発した。博多織元の西村織物さんが「博多織献上館にしむら」をオープンされるというので、その記念式典に参加するため、地下鉄からJR快速に乗り換えることに。博多駅につくと、乗り継ぎの時間があまりなか…

榊原英資氏の講演を聞いて

昨日、九州経済フォーラム主催の会合で、大蔵省時代に「ミスター円」で勇名を馳せられた榊原英資氏の話を聞いた。切れ味スルドイやんちゃな天童といった雰囲気はテレビで拝見する様とまったく同じである。榊原氏の講演から3つの重要なメッセージを受けた。 …

ひとりひとり、いろいろで、まる。

「NPO法人 まる」がソラリアプラザ1Fゼファで開催している“maru works vol.4”を観に行った。福祉作業所・工房まるのメンバーの創作風景やイベント模様の写真60点を中心とした展覧会である。そして、メンバー作品を等身大でかたどった段ボール人形も20体、賑…

駅が面白くなってきた

出張先の東京で、飛行機までの時間がしばらくあいたということで、品川駅の探索をした。品川駅には、改札を入った駅の構内に商業施設を展開している、いわゆる「駅ナカ」で話題の「エキュート品川」がある。2005年10月のオープンだ。 ところで、東京では3月1…

響きあうことば

,,ひさびさの投稿である。というのも、年末でただでさえ気ぜわしいのに、リベラルアーツ講座「感性・こころ・倫理」、実践プログラム「KIZUKI ─創造への扉を開くために 」という2つの講座をほぼ同時期に並行して開催中だからだ。 リベラルアーツ講座のほうは…

ありがとう産業

前日紹介した、仕事には「ありがとう」と言われる仕事とそうでない仕事の2つがある、という西村佳哲さんの言葉に「そうそう!」と頷きつつ、同じような主張をどこかで読んだことがあるぞと気になり、一日アレコレと記憶の糸をたぐり寄せながら考えた。で、あ…

倫理観の再生産ができていない

このところ、「教養」とか「倫理」とか、近代合理主義や産業社会の中では死語に近い状態であった言葉が、産業社会の衰退状況の下で再び脚光を浴びつつある。個人的にもそうした書籍を開いたり、机の周囲に集めたりということが増えている。こうした折、東大…

あたり前のおつきあいから始まる

我が家の隣人・持田千年さんのことは、以前(2006-06-10)にも紹介したことがある。ハウスクリーニングを中心に、社員16名のお掃除会社「クリーン彩花」を経営されている。じつは、同社のあるキャンペーンをきっかけとして、「商い」の原点をめぐるほほ笑ま…

鉄道マン・石井幸孝さんが見てこられた日本社会

昨日、しすい会で元・JR九州会長の石井幸孝さんのお話を伺った。演題は「国鉄改革と最近の改革」となっていたが、なぜドイツや南米、中近東のサッカーは強いのかという庶民の疑問に対する仮説を提示された「地方分権と経済成長とスポーツ」や、理事長とし…

息を抜くことの難しさ

昨日、舞鶴の「兼平鮮魚店」で、K協会のT君、U君、そして田村さんの4人でのんだ。K協会は私の以前の職場だ。いわゆるシンクタンクで、地域の産業経済を扱う組織である。古巣の近況を久しぶりに聞いた。シンクタンクは今はどこも経営が難しく、閉鎖や縮小…

「現代仏壇」の自由さ

,,, 昨日のことだ。ミーティングの合間に時間があいたので、アクロスと毎日新聞社の対面にある「現代仏壇ギャラリー メモリア」にふらりと入り、結果的に店長の末定さんと小一時間も話し込んでしまった(末定さんの誠実な対応をよいことに、とんだ長居をして…

焼き肉屋の怪

しすい会の例会の懇親会で、久しぶりに焼き肉屋へ。歳を重ねるとともに、肉はあまり口にしなくなった。けれども、たまの焼き肉はやはりココロが踊るものだ。ビールの後の手順が悪く、肝心の肉がなかなか出てこず、多少イライラしたものの、久しぶりの肉はや…