やっぱり最後は人の交わり

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今日は、芥屋花火大会だというので、そそくさと出先から「直帰」、西方丸を決め込んだ。ところが、百道あたりで、文字通り「雲行き」激変、「こりゃ、だめだぁ〜」と思いつつ、我が家へ。帰路、いつもの「ちきゅう屋」にワインを仕込むために、立ち寄る。「花火は3時に中止が決まりました」。花火もお天気産業、それは仕方ないということで、「クリーン彩花」を経営されている、隣人・持田千年さんから頂いていた「雨天決行 ─ 納涼花火大会パーティ」ご招待メールを真に受け、持田家での「福岡県中小企業家同友会例会」に乱入することにした。もちろん、「持田のばあちゃん」にご挨拶するというのがフォーマルな理由である。
篠突く雨ににもかかわらず集った、同友会のメンバーとその家族、合わせて20名ほどでまずは乾杯。会場は庭先のテントで夏休みキャンプ気分。雨音が本日のBGMだ。しかも、お隣での宴会とうこともあってか、ピッチが三倍速から四倍速になってしまった。やはり、一番の働き頭は「ばあちゃん」である。芥屋名物鶏料理○○○○○(名前失念!)、鶏飯オニギリによるお振る舞いは勿論のこと、数人の話の輪にさっと入って「ウェイトレス」業にも余念がない。千年さんとならぶ本日の「もう一人のホスト」であることがすぐに了解された。
さて、福岡県中小企業家同友会である。同友会とは、個々にはいろんな方々とこれまでお付き合いしてきたが、どんな集まりであるのか、深く尋ねることもないままであった。しかし今日はたくさんの同友会メンバーと話す機会を得て、これは「ヘンな集まり(笑)」であることがよく理解できた。はんだ歯科医院の半田正さん(私の主治医である)、免疫料理研究家中原裕子さん、ロイ設計事務所の小嶺豪士さん(事業建築の屋上緑化)、ナーセリーさぬいの木本隆洋さん、セブンガスの大塚正常さん、東洋内装の中山輝幸さん、日本エイムの照山隆道さん(竹炭ビジネス)、、、
第一に皆さん話し好きである、第二に人が好きである、第三に交わり好きである。あるいは、率直で、偉ぶらず、本音で語る、ということか。これは、何とか連合会とか、何とかクラブとかいった、よくある経済人たちの集まりとまったく異なる特質だと見た。あるいは、ビジネススクール的なリーダー指向・エリート指向の雰囲気とも異なっているように思う。
福岡県中小企業家同友会例会のホームページをみると、同友会とは「知り合い、学び合い、扶けあいをモットーに、業種を超えて、経営体験の交流・相互研鑽・人材育成など、本音で経営を学びあう、経営者の道場です」とあった。納得である。これからは、知識人でなく知恵人が求められる時代だ。社会と人間に対する洞察に支えられた道場型企業、劇場型経営を求める人々のネットワークこそが、社会をよりよくしていくに違いない。
今日は、「幻の花火大会」となったが、花火抜きのぶん、人が主役の楽しいバーベキュー大会であった。
順延となった花火大会、明日は大雨一過、無事開催となることを祈ることにしよう。


*福岡県中小企業家同友会http://www.fukuoka.doyu.jp/center/about_doyukai.htm