二丈町・七山村を周遊

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朝から、柔らかい日差しと突き抜けるような青空が広がっていた。そこで、きょうはレクの日と決め、二丈町・七山村を周遊して回った。
まずは、久しぶりに二丈町の「福ふくの里」へ。202号線を左折するなり、福ふくの里の前面でいまが満開と咲き誇るコスモスが視界に飛び込んできた。このスケール感には参った。「ようこそ福ふくの里へ」とのウェルカム・モードに、気持ちも財布も緩んでしまうこと請け合いだ。店内は、野菜コーナー、魚コーナーともになかなかの賑わいである。看板の「安心 安全 新鮮」を求め、なかには貸し切りバスを仕立ててやってくるお客さんもいて、年商8億円をあげているというからお見事である。「○○丸」という幟の前で、「今朝、わたし家で上げたサカナです」と船長夫人が声を張り上げていて、出店漁家も商売がうまくなったと感心した。
30〜40分ほど買い物をした後は、昼食タイムということで二丈町・福吉の「食事処きはち」へ。お初であったが、玄界の海を一望できるロケーションは最高である。「あじ生き造りセット」を注文したが、ビール抜きのサシミでストレスがたまってしまった(笑)。次回は、玄界灘の夕陽を堪能できる露天風呂と夕食との「湯上がりセット」(1,500円)にトライするぞと決め、次の七山村へ移動。
食後、唐津市北端まで南下したあと、七山村方面に向かった。最初の訪問は、農産物販売所「鳴神の庄」。こちらは、山間の販売所ということもあって、果物や野菜、花などがお得意だ。福ふくの里ほどではないが、そこそこのお客さんで賑わっていた。そこで、花の苗とミカンなど(志摩町の二分の一の価格!)を購入し、観音の滝、樫原湿原へ。いずれのポイントも初めての訪問であったが、深い渓谷の落差の大きな滝と、尾瀬を思わせる湿原は、「こんなところがあったんだ」という驚きがあった。樫原湿原へは、来年の5月にもう一度来ねば ─。
帰路は一旦、三瀬方向に向かい、糸島にぬける山道を左折して、峠を越えて白糸の滝、長糸地区を経由して前原市方面へ。峠から見る、糸島半島の眺望が素晴らしかった。山から下りてきて、先日、酒蔵コンサートでお世話になった白糸酒造に立ち寄り、土日限定販売の“よもぎあんパン”を購入。
慌ただしい行程のように見えるが、全体で5時間ほど。ゆっくりとした気分で、秋の二丈・七山の魅力を満喫することができた。産業と観光、経済循環と地域活性化を一体化さえる取組みの競争が激化し、奥行きをもった広がりをみせるなかで、それらを「来てよかった」という顧客満足につなげるには、理念・物語、雰囲気づくり、品物、サービス、情報発信の絶妙な結合が不可欠だ。けれども、今日の回遊コース各店は、どこもセールスポイントが明確、かつ企画の筋も通っていて、安心して人に紹介できると思った。花丸である。


*ふれあい交流センター「福ふくの里」
  →http://www.nijo-shokoukai.or.jp/kigyou/fukufukunosato/
農産物販売所「鳴神の庄」
  →http://www.sashoren.ne.jp/nanayama/tiiki/kanko/narukami_noshou.html